今回は全国的にも人気観光スポットの「鎌倉」です。
東京駅からJR横須賀線に乗ればちょうど1時間。首都圏からは日帰りでも十分に楽しめるのも魅力のひとつです。
以前から観光地として人気の高い鎌倉ですが、直近はインバウンド回復による外国人観光客の急増やNHK大河ドラマ「鎌倉殿」の人気などにより、ものすごい人出になっています。 特に鶴岡八幡宮へと続く『小町通り』は、週末ともなれば、人混みをかき分けるような状況です。
鎌倉には、鶴岡八幡宮や鎌倉大仏、長谷寺などの神社・寺院など、見どころはたくさんありますが、旅のたのしみはやはり「食」ですね。
小町通りは「食べ歩き」がキーワードになるくらい“ちょい食べ”の飲食店が数多くあり、通りの両側には新旧さまざまな店が軒を連ねて、いろいろな食べものを少しずつ楽しむことができます。
この「食べ歩き」ですが、2019年に鎌倉市で「鎌倉市公共の場所におけるマナーの向上に関する条例」が制定され、この条例が食べ歩きを禁止したものと誤認されています。
条例は、公共の場所におけるマナーの向上を促すもので、決して食べ歩きを禁止するものではありません。
ただ、こんな条例を制定しなければならないほど、観光客のマナーは低下しているということです。
周囲に気配りをして行動できるのが日本人の良いところ。
鎌倉に限らず、マナーを守ったうえで旅を楽しみたいですね。
ちょっと脱線しましたが、「食」のお店を紹介します。
インスタ映えする新しい食べものもいいですが、ここはやはり古都鎌倉なので、古くからの「和」のお店です。
私が好きなのは、『納言志るこ店』と『玉子焼きおざわ』です。
それぞれ創業70年、32年の老舗で、小町通りから一歩中に入ったところにあり、派手さはありませんが間違いないお店です。
▶納言志るこ店 https://tabelog.com/kanagawa/A1404/A140402/14001525/
▶玉子焼きおざわ https://tabelog.com/kanagawa/A1404/A140402/14000230/
普段、お汁粉とか玉子焼きなどを、ちゃんと食べることはあまりないと思います。
そういうものだからこそ、熟練した一品を食べると感動しますよ。
もう一軒、江ノ電で鎌倉駅からひとつ目の和田塚駅にある『無心庵』を紹介します。
甘味処として、あんみつやおしるこがおいしのは言うまでもないのですが、ここのポイントは店が江ノ電に隣接していることです。
江ノ電は沿線の建物ぎりぎりを通るのが特徴ですが、まさにそのロケーションです。
場所は和田塚駅の目の前にあり、徒歩でも鎌倉駅から10分程度。
鎌倉駅西口から御成通りを散策しながら歩けば、さほど気にならない距離です。
和田塚駅の出入口は鎌倉方面と藤沢方面がありますが、鎌倉方面から出てしまうと行けません。
でも、大丈夫。
和田塚駅は無人駅で改札はタッチだけなので、ホームを自由に行き来できます。
間違って鎌倉方面出入口から出てしまっても、再度ホームを通って藤沢方面出入口から出れば、線路を渡って目の前です。
外から江ノ電が店の目の前を通る景色は迫力がありますが、店の中からすぐ脇を通り抜ける江ノ電を見るのも風情があります。
運よく縁側の席に座れれば、食事をしながら外を眺めて江ノ電が通過する景色を見られます。
今回は平日の10時半すぎに訪れて、当日の一番客だったので縁側を独占。
のんびりとした、しあわせな時間を過ごすことができました。
▶無心庵 https://mushinan.chobi.net/index.html
江ノ電和田塚駅の藤沢方面改札から出て、目の前です 電車との接触に注意してください