うどん食べつくしの旅「うどん県」(香川県)編

全国旅行支援もそろそろ打ち止めかもしれなので、最後に酔狂な旅をしたいなと思い、うどん県香川へ「うどん食べ尽くしの旅」に行ってきました(2023年6月)。

一泊二日で9か店を巡りました(思ったより行けなかった…)。
日程の概要は以下のとおりです。

 <一日目>

  • はやし屋製麺所高松空港店  冷かけ小       350円
  • 池上製麺所         冷おろしぶっかけ小  340円
  • のぶや           ひや玉明太小     360円
  • マルタニ製麺        冷かけ小       260円
  • 一福            冷かけ小       300円

(訪問)金刀比羅宮(こんぴらさん)

  • うどん本陣山田家      冷しぶっかけ     600円

(宿泊)ファーストイン高松 ~カプセル&サウナ~

 <二日目>

  • うどんバカ一代       冷かけ小       280円
  • さか枝           冷かけ小       310円
  • 松下製麺所         冷しぶっかけ1玉   250円

交通アクセス

高松空港から香川入り。高松空港でレンタルバイク(125CC)を利用しました。
11時から翌日11時の24時間で、料金はヘルメット代と保険込みで6,050円。

電車やバスでの移動では、郊外のうどん店を短時間で巡るのはやっぱりきついです。
高松市の中心部にある店を2~3か店行くだけなら大丈夫だと思います。

高松空港

高松空港は、ソウル・上海・台北・香港への国際線も就航しており、地方空港の割には活気があります(高松のみなさん、すみません)。

2階のファミリーマートの隣に、無料で蛇口から出る出汁を飲める場所があります。

さすが“うどん県”・・・恐るべし!

松山空港にも「みかんジュース蛇口」がありますが、有料です。
(原価がちがうから比較にはならないですね)

でも、昼前になったら出なくなっていました・・・残念。

金刀比羅宮

「こんぴらさん」で親しまれる香川県を代表する観光地です。

江戸時代には「一生に一度はお参りしたい場所」として庶民の憧れの旅行先でした。

今回は行くつもりはなかったのですが、もしかしたら二度と来ないかもしれないと思い急遽行くことにしました。

とは言え、高松駅から金刀比羅宮までは30㎞強。
琴平電鉄琴平線でも片道約1時間(高松築港駅⇔琴電琴平駅)かかります。

こんぴらさんの特徴は何といっても“長い階段”です。
参道入口から御本宮までは785段、奥社までは1368段あります。
御本宮までは片道40~45分程度と書いてあるものが多いですが、私は約20分でした。
(そこそこ脚力あります)

平日の午後で直前に大雨が通り過ぎたこともあり、参拝者はまばらでした。

江戸時代から多くの人がこの道を往来していたと考えると感慨深いです。
思い切って来てよかったです。









うどん店

行ってみて気が付いたのですが、多くのうどん店の営業は昼過ぎに終わってしまいます。

早朝または午前から開店し、14時とか15時に終わる店が多いです。
(繁華街にある店は夜もやっています)

店の人に聞いたところ「香川の人は、うどんは朝か昼に食べるもの」という感覚のようです。

今回は「冷かけ小」を基本に食べたのですが、価格は300円弱という感じです。

地元のフリーペーパー(インタレスト2023/early号)の特集に「うどんの値段」という記事があり、それによるとかけうどんの平均価格は讃岐うどん(香川県)は326円です。

日本三大うどんといわれる、水沢うどん(群馬県)は831円、稲葉うどん(秋田県)は830円と、讃岐うどんに比べて2.5倍もの価格差です。

『安い』『うまい』『早い』が揃った元祖ファストフードというのが、地元で長く愛され続けている大きな理由でしょうね。

今回の旅で丸亀製麺やはなまるうどんを見直しました。

おそらく香川の方は「丸亀製麵のうどんなんてうまくない」と言われるかもしれませんが、私は地元香川のうどん店と比較しても十分おいしいと思います。

10数年前までは、関東のうどんと言えばこしが無いやわらか麺と真っ黒なつゆでした。

丸亀製麺やはなまるうどんがこしのある讃岐うどんを日常的に食べられるようにしてくれたのは、とてもありがたいことです。

まとめ

今回の旅は、思いのほか面白かったです。

冷かけ小のみだと、どの店も見た目はほぼ同じでインスタ映えも無い地味なメニューですが、私は地元に根付いたB級グルメが大好きです。

今回は多くの店を巡ることが目的なので、天ぷらやサイドメニューは一切食べなかったのですが、自分のお好みのもう一品を見つける楽しみは無限の広がりがあります。

同じ冷かけ小を連続で食べていると、店ごとの微妙な味の違いも何となく分かりました。

すぐに第2弾という訳には行きませんが、いずれまた“うどん県”を訪れて『うどん食べ尽くしの旅』に行ってみたいです。

今回巡ったうどん店

① はやし屋製麺所高松空港店


https://hayashiya-seimen.com/store/

空港に入っているので選ばれたうどん店とは思いますが、一杯目だったこともあり“おいしい”の一言。到着後または出発前にぜひとも食べるべし。

② 池上製麺所


https://www.sanuki-ikegami.co.jp/

昔ながらのお店。るみばあちゃんが有名。
麺は中太で、つゆはだし弱め。期待より“う~ん”という感じ。

③ のぶや


https://tabelog.com/kagawa/A3701/A370101/37005721/

行きたいリスト先ではなかったが、池上製麺所の近くで混んでいたので立ち寄り。
人気がある店らしく地元の人でいっぱい。
ひや玉明太が日替わりで安くて注文したけど、明太子の味が強くて失敗。

④ マルタニ製麺


https://tabelog.com/kagawa/A3701/A370101/37000378/

B級グルメ的な店構え。価格も安く地元の人に愛されている感じです。
だしもしっかりしておいしい。料金は食べた後払いで自己申告です。

⑤ 一福


https://tabelog.com/kagawa/A3701/A370101/37001209/

麺は中太で、だしもほどほど。
おろし、ねぎ、天かす、生姜のセルフがうれしい。

⑥ うどん本陣山田家


https://yamada-ya.com/honten.html

テレビ番組で紹介される有名店。おいしいけど、飛び抜けている訳ではない。
店舗は有形文化財に登録された立派な建物。その分価格は普通のレストラン並み。

⑦ うどんバカ一代


http://www.udonbakaichidai.co.jp/

常にランキング上位にくる超有名店。釜バターうどんが有名。
平日朝9時にもかかわらず既に行列。観光客と思しき人が大勢。
冷かけを注文すると、既にできていた麺を盛られた。味は普通。

⑧ さか枝


https://tabelog.com/kagawa/A3701/A370101/37000026/

自分で茹でるセルフ方式。ねぎ、天かす、生姜、ごまがセルフ。
たまたまかもしれないが、水でしめてから時間が経っているのか麺が生暖かかった。
ちょっと、残念だった。

⑨ 松下製麺所


http://www.matsushita-seimen.jp/

2018年に放送された「孤独のグルメ ~瀬戸内出張編~」に出ました。
家族経営の製麺所がやっている、昔ながらのシンプルなお店。
メニュー表示は「1玉、2玉、3玉」のみ。かけとかぶっかけとかの表示もない。 昔のうどんやさんはこうだったんだろうな。